極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
便箋に書かれた文字は、涙で滲んでいた。
けど、封筒に同封された、優奈さんと彼氏さんの笑顔に安心したのは事実。
…何、コレ。
私は何気なく写真の裏を見た事に苛立ち。
“夏輝よりカッコいいでしょ?”
…反省してねぇだろ!!
私は写真を破ろうかとも考えた。
しかし、夏輝や兄貴には敵わないけど、カッコいいのは事実。
残して置こうと思い、封筒に手紙と一緒にしまい、夏輝に見せに行った。
夏「動き回り過ぎ」
先に怒られてしまったけど。
私はショボくれながら、封筒を夏輝に差し出した。