極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
私の苦労は何だったのだろうか。

私は落胆しながら、兄貴と夏輝の間に座り、珠樹の裂いたするめをかじり、兄貴が開けてくれたビールを呑んだ。



雄「愛理は可愛いなぁ。
するめが似合うのは、お前だけだよな(笑)」



…す、するめが似合う?;;

何だか18歳でオバサンのような言われに、夏輝を見た。

夏輝はチーズ鱈を銜えながら、笑いを堪えて居る。

私が睨むと、反対を向いて目を逸らす。

そのまま兄貴を見ると、頬にキスされた。



雄「世界一、可愛い!!」



愛「…この勢いが止まなければ…」



珠「ファーストキスもバージンも危ういね;;」



…そんなの嫌だぁぁ゛ー!!
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