極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
第二章 ―第2候補は年下の男―
異例の入団試験
1、恋人・知人の同伴OK!
2、メンバーは17歳以上!
3、4代目の承認が必要!
これが、【氷龍】のルールだ。
みんな、それを守って来てた。
しかし、このルールを破れるかも知れない。
拓馬「頼む!土下座してでも、弟を入れたいんだ!」
それが、5代目総長の拓馬によって。
高校の前で、私を待ち伏せしてでの事。
私は頭を抱え、周りの視線から逃げる為にも、「家に行こう」と声を掛けた。
1人で待ち伏せしてまで会いに来てくれた事に、少し期待した自分が嫌いになりそうだ…。
女の子が自分を囲んでも良いからと、来たのが、弟の為――…。