極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
そんな事をボーッと考えて居ると、頭から拓馬の顔が離れない。

…何でだー!!

私は頭を抱えて、前後左右に振り回す。



珠「故障?愛理華、あんた頭、大丈夫か?;;」



珠樹が私の腕を掴む。

私は「大丈夫」と言って、立ち上がり、壁に勢い良く体当たり。

「大丈夫じゃないな」と、後ろから珠樹の声がしたけど、私は気にせず、次は壁に頭をゴンゴンと打ち付ける。

拓馬の笑顔が離れない。

…カッコいい…じゃねぇー!!

拓馬は私のタイプに近いけど、私は10歳上が好きだ。

6歳上の、あのシスコン兄貴より年上で、しっかりした人が。
< 4 / 201 >

この作品をシェア

pagetop