極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
近くの公園へと行き、財布のない私は、拓哉に奢って貰ったジュースを片手に、ベンチに座った。
お互い無言だったけど、拓哉が先に口を開いた。
拓哉「俺、お前の返事わかってる。それにさ…、俺は愛理華が可愛いとか好きとかはマジだけど、認めたくはないけど、婚約者が居てさ、愛理華と駆け落ちしようとしてた」
…こ…婚約者!?
駆け落ち、だぁ?
私は首を傾げながら、拓哉を見た。
拓哉「兄貴と俺が、白石グループの息子って知ってた?」
愛「マママ、マジで!?;;」
誰もが知る白石グループ。
そんな金持ちが、私の目の前に居ますよ;;