極道夫婦―18歳の恋戦―【完】
拓馬「…すまん。集会があるとか知らなくて」
拓馬が私の怒鳴り声に反応し、女の人を返すと、私に土下座をした。
珠樹は誰かの置き忘れのスケボーで遊び、自由に走り回る。
愛「拓馬がタラシなのは知ってたけど、大切な場所でヤる人間とか思わなかった」
拓馬「すまん…」
…“すまん”しか言えないの?
私はムッとしながら、拓馬から視線を逸らす。
全く、この変態の頭は、どうなってんだ!!
私は段々、悲しくなる心を、拳を握って堪えた。