最後の恋
「そんなの違うに決まってるだろ」

「そうだ、そこに男と女って言うのが
加わってくるわけだ、
それに仕事に関してもな
彼女の仕事環境は、ほんとの所
東條には分からないだろ?
東條に心配かけたくないって理由で
肝心なとこは言ってないかもしれないし
10年も付き合ってるなら本心を隠すのも
上手くなってっておかしくないからな」


「そうなのかな?
俺心配になってきた」

「彼女の様子が変だって気づいた時に
聞けばよかったんだよ」

「高瀬…」

「俺は彼女の変化に気付けなかった
突然呼び出されて、
別れて欲しいって言われた、
その時2人で話したんだ
俺彼女の話し聞いてて
自分が情けなかった…」

「俺、明日彼女と話してみる」

「そうした方がいい」

< 113 / 429 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop