最後の恋
「事の発端はあの日なぎが遅くなるから
高瀬と東條と飲みに行った、
その時話に出たんだ
毎日ヤってるとそれだけしか求めてないと
思われるって、その話を聞いた時何故か
分かんないけどなぎにそんな風に
思われたくないと思ったんだ…
俺はある事を考えてついて
さっそくその日から実行した
それはな暫くの間禁欲する事だった
俺バカだろでもなぎの事となるとな…
なぎに聞きもしてないのになぁ
勝手に暴走してるよな俺」
「毎日ヤれないならせめて抱き締めて
眠りたいだからそうした
朝のキスはいつも通りするとそこで
止められそうにないから額や頬にした
俺は自分の欲を抑えるのに大変で
なぎの変化に気付いてやれなかった
ごめんな」
僕は何か言いたいのに
ただ首を横に振ってるだけだった…
「なぎ、あの日俺の元カノと会ったんだろ?」
きっと志岐さんが教えたんだ
言わないでって言ったのになぁ
僕は頷いた…
「彼女とは話しつけたから大丈夫だ」
何が大丈夫なんだろ?
そんな事を心の中で考えてた僕に
「彼女と会って話をしたんだ
こんな事した理由も聞いたし
俺がどれだけ渚の事好きか言ったし
彼女、納得したって言って帰ってった」
「…恭…ちゃん」
「渚…
俺は一生渚と共に生きていくと決めてんだ」
「・・・っ」
「俺が渚をダチに紹介しないのは
もし万が一ダチが渚に惚れたらやだから」
「・・・っ!!」