最後の恋
偶然・・・
あの事があってからなぎが休みの木曜日は
必ず2人で外食するようになった。
その他の日は仕事の関係もあり
夜はまったりと過ごす日々…
志岐さんの都合で土曜日が休みになったので
何処かに行こうと相談中…
「なぎは何処か行きたいとこはあるか?」
「ある♪」
「何処行きたい」
「恭ちゃんがいつも行ってる
居酒屋さんに行きた~い」
う~ん連れて行きたくないわけじゃないが
もしかしたら、あの2人に出くわす可能性もある
俺はまだ、あの2人になぎを会わせるつもりはない
「ダメなの?」
「ダメじゃないが・・・」
「連れてってくれるんだね
すごく楽しみだな」
本音では嫌だがなぎのキラキラ上目使いに
俺はすこぶる弱い…
「何に期待してんのか分からないが
連れてくよでも普通の居酒屋だぞ」
「え~期待するよ
だって恭ちゃんが文句も言わず
頻繁に通ってるお店だもん
きっとお料理もお酒も
すごく美味しいんだろうって思うんだ」
確かになあの店の飯も酒も美味いからこそ
俺も含めてあの店に行ってんだから
「じゃ~明日の7時に店に着くように行くか?」
「うん」