最後の恋


「それにしても、羨ましい限りだよ
並木の健康の事考えて弁当作ってくれるし
凄くいい子だな」

「東條は彼女いるだろ、俺はいないから
余計に羨ましい…
付き合い悪くなるのも頷ける」

「俺達の生活パターンって全然違うから
なるべく、早く帰って2人の時間
大切にしたいって思った、
そうじゃなきゃ2人の時間
なかなか持てねぇから」

「並木は、なるべく長く2人でいる
時間を持とうと努力してんだな」

「俺…同じような仕事してたから
努力してなかったのかもだから
彼女と気持ちのズレが生じてんの
気付かないで過ごしてたんだろうな」

「そう言われると俺も…
そういう努力はしてないかも」

「東條のとこは、仕事内容、時間帯も
同じようなもんだから、互いの時間は
合わせやすい、だからこそ
彼女は理解してくれるって思って
努力しないんじゃね」

「そうかもな、でも自分ではそんな事
考えちゃいないが、無意識に思ってんのかも」

「俺は今度、彼女出来たら2人の時間大切にする
その時間を持てるように努力もする」



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