最後の恋
「…恭…ちゃん、とっても素敵なお部屋だね」
「そうだな、どの部屋もこういう部屋らしいぞ」
「それは、凄いね」
暫くして料理が運ばれてきた
たわいもない話をしながら食事をした。
俺は京懐石を食べながら
指輪を渡すタイミングをどうしようか
その時なんて言おうかとか考えていたから
料理の味はあんま分からなかった。
全ての料理を食べ終わった時
俺は話を切り出した
「なぎ、庭は見ないのか」
「見るよ」
なぎは、庭を見るために襖を開けた。
開けた先には、6畳程の部屋があって
そこには、庭を眺める時間疲れないように
ソファとテーブルが置いてあった。
「…恭ちゃん…綺麗なお庭だね」
「あぁ、ここにお茶持ってこようか」
「うん」