最後の恋
「今日のご飯は参鶏湯だよ
スタミナつけなくちゃっと思って作ってみたの」
「そうかありがとな、なぎ
でもごめん夕飯食ってきたんだ
メールしたんだけど見てないのか?」
「…うんご飯作るのに夢中になちゃって
まだ見てないんだ」
「そうか、なぎがせっかく俺の為に
作ってくれたから食う」
「恭ちゃん無理しないで
参鶏湯は朝食にすればいいんだし」
「そうか…本当にごめんな」
「うんん気にしないで」
「なぎ、明日はいつもより早く家出るから
弁当は作らなくてもいいよ」
恭ちゃん何でそんなこと言うの?
「恭ちゃん全然無理なんかしてない
だって僕恭ちゃんのお弁当作るの
嬉しいし、楽しいもん」
「そうか、なら頼むな
俺もなぎの作る弁当楽しみなんだ」
「明日は張り切って作るね」
「いつもありがとうな」
「うんん恭ちゃんこそ
残さず食べてくれてありがとう」
「あたりまえ、なぎの作るものは全部美味いから
残すなんて出来ないしする気もないよ」
「そう言ってくれると嬉しい」