最後の恋
俺は気付かなかったが
今日は誰にも声をかれられなかった
そのせいか俺は終業時間まで
黙々と仕事をしていたみたいだ。
「並木、時間だぞ」
「言われなくても分かってる」
「だろうけどな
不機嫌オーラ出てて話しかけられないって
俺達のとこまできたんだよ」
「そんなもん出してない」
「自覚ないだけでだしてんだよ
だから質問あっても聞けないって
俺達のとこまで質問しに来たぞ」
「そうか…悪かったな」
「そう思うなら彼女と
さっさとケリつけてこい」
「もとはさ並木が俺達の忠告を
聞かなかったのがいけなかったんだから
俺達にとそのばっちりがくるのはどうなんだ」
「…そうだな」
「明日会うときは今よりましになっとけよ」
「あぁ、じゃ行ってくる」