最後の恋
「並木先輩、今日お昼
一緒してもいいですか」
「いいけど…
どうしたの?鏑木君」
「いやぁ…その…」
「まぁまぁ、いいじゃない」
「そうそう」
「鏑木君、何かあるんじゃないの?」
「はい…東條先輩」
「何々?」
「高瀬先輩…」
「3人で盛り上がんないでくんない」
「わりぃわりぃ」
「で何?鏑木君」
「並木先輩…昨日の夜〔蔡楼〕に
彼女と行きませんでした?」
「(彼女って渚君の事だよな
それにあの店料理の価格が高くない?)」
「(渚君の事だろ、あぁ結構高い)」
「行ったけどそれが何?」
「じゃやっぱりあの後姿は
並木先輩だったんですね」
「鏑木君も〔蔡楼〕行ったんだ
声かけてくれればよかったのに」
「もし人違いだったらって
思って躊躇してたら
お店に入ってしまったので」
「そう」
「鏑木君、渚君見たんだ
綺麗可愛いのよね」
「鏑木君も2人見て思わなかった
まるで美男美女カップルのようだと」