最後の恋




「渚君は、恭ちゃんの
プロポーズを受けて
そして、マリッジリングに
あたる指輪を渚君は受け取った」

「…は…い…」

「ならもう、夫婦(夫)ね」

「・・・っ!!」

「だってそうでしょ
恭ちゃんから家族を紹介されて
家族にも認めてもらったうえで
恭ちゃんは、渚君にプロポーズをし
それを渚君は承諾した
男女間なら婚姻届を出して夫婦だけれど
男性同士だから届は出せないとなると
恭ちゃんが渚君の誕生日にプロポーズし
マリッジリングにあたる指輪を
誓いの言葉と共に渚君の左手薬指に
嵌めた、その事実と共に
これからの人生を歩んでいくパートナー
すなわち、夫婦(夫)になったって事よ」

「僕もそう思うよ、そうなると…
これから一緒に歩いてくパートナーが
自分のせいで傷つき、辛い目にあって
いながら、自分には何も言わず
1人で耐えてる…
いろいろ思うし言いたくもなるけど
一言いうなら、寂しい…」

「・・・・・・っ!!」


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