最後の恋
「僕達が出会って1年後に僕は告白した
そして、付き合うようになった
その2年後に僕は時子との結婚を
意識し出したんだ、その1年後
僕は…時子にプロポーズしたんだ
数日後、時子は僕の前からいなくなった
家のポストに時子からの手紙があって
呼んだら、その事が書いてあった」
「私も渚君のように、逃げたの
逃げた場所も、同じような所よ
隆さんには、すぐ見つかってしまったの
隆さんに、すごく怒られたわ
『1人で勝手に結論出すな』って
その時、そうだなって思ったわ」
「だってそうだろ、僕はその事を知らなかった
知ってたら、2人でとことん話し合って
2人で納得したうえで結論をだしたいって
そう思ったんだよ」
「私も、そうするべきだったって思うけど
自分の事で精一杯だったから
隆さんがどう感じて、どう思ったのか
なんて、考えてもいなかったのよ
私を迎えに来てくれた時に隆さんと
とことん話し合ったの
その時だした答えは…」
「…結婚ですね」
「そうですよ・・・
子供を持つ事は出来なくても
一緒に歩いていく事は出来る。」
「渚君は、恭ちゃんが自分と別れて
その女性と一緒になったら
恭ちゃんが幸せになれると思ってる?」
「……こど…も…」