最後の恋
おまけ7
志保と渚
「し~ちゃん」
「何、渚君?」
「恭ちゃんから
僕の事聞いて
どう思った?」
「そうね…驚いたわ
恭司は言わなかったけど
本気で好きな子が出来たんだなって
そう思ってたの、きっと結婚も
そう遠くないかも知れないって」
「嬉しい話だと思って
最後まで話聞いたら
相手は男だった…」
「そう…でもね嬉しかったの
恭司は気付かれてないと
思ったのかもしれないけど、
中高は相当遊んでたと思うの
大学入学と同時にこの家出たから
もっとひどくなるのかとも思ったけれど
彼女が出来たみたいだったから安心したわ
でも、紹介されなかったのよね」
「僕以外は、このお家に来た事ないんですか?」
「ないわよ、男友達は来た事あるけれど
女の子は一度も来た事ないわ」
「そうなんだ」