For four days.



「は?一磨、自らチャンス逃すなよ!ぐいぐい行かなきゃー」


拓の言葉を無視して、俺は矢崎たちがいる方と反対方向に歩き出した。



「俺は目先にある受験が大事だから」


俺の言葉を聞いて、指定校推薦で決まっている拓は、なんとも言えない表情で謝った。


「ごめん。ちょっと浮かれた」

「いや。別にいいよ」



数分後、両方向から電車がやって来た。


「あ、一磨!講習がんばってこいよ」



俺達は方向の違う電車に乗り込んだ。



< 17 / 44 >

この作品をシェア

pagetop