For four days.
2. 帰り道
(結愛side)
「いいよ」
心細くて、津田くんに一緒に帰ってほしいとお願いしたあたし。
迷惑かけちゃってごめん。
今日だけだから。
「荻野はどっちも受けんの」
突然、津田くんに聞かれた。
多分、あたしたちが受講している日本史が私立の2トップ専用のコースだからだろう。
「あたしはW大学だけかも。津田くんは?」
「俺はどっちも」
「そっか!すごいね」
すごいね、って…あたしもうちょっとマシなこと言ってよ。