For four days.
(一磨side)
朝イチで荻野に声をかけた。
今までの俺じゃ考えられない行動力を発揮したと思う。
「一磨くーん。ちゃっかりやるじゃーん」
彼女と会話したことで心が弾んでいて、拓にからかわれても全然気にならなかった。
「まあな」
「あれあれ?余裕綽々ですね」
荻野はつい昨日まで、ただ気になるだけの存在だったのにな…。
もっと話したい、もっと仲良くなりたい、という欲が出てきた。
なんなんだ、この気持ち。