サクラノヒメゴト



「あと、

校内案内をするひとは・・・

木内。


よろしく。」


はっ!?


『ずるーい』という女子からの声が
あちこちから聞こえる

「えっなんでっ」

敬語を使うことなんて忘れてその場に立ってしまった。

なぜ!?

普段から出来るだけ目立たない生活してたのに・・・



「委員長だから。

に決まってるだろ。」

さすが体育科の教師
爽やかな笑顔でとんでもないことを言い始めた


あたしの名札についているバッジを指差しながら・・・


「それっ・・・

先生

名前だけって最初に言ってた!!」



「わ~すれたなぁ??」





ずるい!!



「っつうわけでよろしくたのむ!」

両手を担任に合わせられて断ることもできず・・・
周りの女子からは痛いほどの視線を送られ・・・

結局はハイ・・・と小さい声で頷いた。










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