サクラノヒメゴト



いつの間にか壁とヤツに挟まれていて



両手首はしっかりあたまの上に来ていて




でもあたしの手はちゃんとウィッグを掴んでいて



「離しなさいよっ


この変態!!!」


「むりー。」



教室に入る光が


きれいなオレンジ色になっている。



「さっきの紳士さまは


どこに行ったのよ!!」


「どっか?


それより


めがね、じゃま。」



何の抵抗もできずに


眼鏡を取られる



「ちょっ・・・ちょっと!!!」










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