サクラノヒメゴト


数時間前・・・



バンッ
ガシャン

あたしの手で机やコーヒーカップが揺れる。


「父ちゃんっ!
あたしはぜったい認めないからっっ」


バっと黒崎を指差す


父ちゃんはあたしの抗議も真面目に聞いてくれないみたいだ。
まだNYタイムズの新聞を読んでいる。

「そんなこと言われてもなぁ~

荷物はもう運び終わってるし、
あきらめろ♪」

ひょこっと新聞から顔半分だけが見えた。



むぅっ

荷物いつのまに運んだんだッ!?

「だいったいなんで
黒崎なのー!?」

あたしは父ちゃんから新聞を奪い取った


ズシッ

うげ・・・。
急に肩が重くなる


「父ちゃんの知り合いだから。
に決まってんだろ。さくら 」
「けん兄に聞いてない。」

即座にけん兄からすり抜け睨みつける

コイツも知ってたのか。

そんなあたしの気持ちには一つも気づかずにけん兄は黒崎の方に近づいていった。

なんか言ってやれっ!!


「おはようございます。剣汰さん。」
「おはよう。拓海。」

2人の美少年が顔を合わせた・・・・だけだった。










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