サクラノヒメゴト
トントントントントン
あたしの部屋は階段を上って少し歩いた先。
ガチャッ
「あ~~。さっぱりしたっ♪」
頭にかけていたタオルを棚の上に乗せる。
「そーだね」
・・・・・へ?
声の聞こえたほうへ恐る恐る目線を移す
―――!!
「なっなんでアンタがあたしの部屋に!?」
あたしはまたアイツを指差した。
「なんとなくかなー。さくらちゃん?」
アイツは平然と答えてくる。しかも、顔も見ないで。
ホント何様だ!!
「だからっ名前で呼ぶな!!」
「俺のことも~名前でよんでいいよー」
やっと顔がこっちへ向いた。
「誰がよぶかっ!黒崎!!」