サクラノヒメゴト




「きり~つ」



あっ授業終わった



あれ・・・。瑠璃がいない。

「さくら~!!」
「なぁに?」

あっ来た。えっ?

「あたし、また呼び出されちゃった・・・
どうしよぅ」

いきなり泣きそうな顔をしてあたしの胸に飛び込んでくる。

「はぁ?誰に??」

あたしは瑠璃を優しくあやす。


まぁ誰からかは大体わかってる
瑠璃を呼び出すような人は

大体あの人たち・・・


「2年のせんぱいだよー・・・」

やっぱり。

瑠璃の右手には誰の字か分からない綺麗な文字で『昼休みに・・・・。北館に来て』と書かれている手紙が握り締められていた。


まただ。瑠璃の人気を妬んでいじめようとする。
あたしの出番・・・・だ。

あ~ぁ
高校こそはかよわい女の子をしようと思ってたのに。



「わかった。あたしもついてく」



「ありがとう!!!さくらはやっぱ王子様だぁ☆」
ギュ~

「ちょっ!?瑠璃、くるじい~~~っ」

それでも瑠璃はあたしの体の締め付けを緩くしようとはしてくれなかった。

「さくら、大好き。」
ドキッ

「// //」

すごい・・・・。女のあたしでも惚れちゃうよ。その顔は。

また周りを見渡してみた。
あはは・・・。男子みんな顔赤いよ。










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