サクラノヒメゴト


「あっんた!調子のってんじゃないよっ」

さっきのせんぱいがあたしの体を突き飛ばそうとした。
あたしは難なく除けたけど。

あーあ。またやちゃった。
だって、おもしろいのは事実だし
しょうがないじゃん?

これ以上近づかないでよ。匂い移る(汗)



「で?用件は?」

ビビったりなんかしない。
道場の人たちのほうがもっと怖いんだからっ

いや・・・。1番怖いのは父ちゃんかな。

「あんたねっ1年のクセに!!!
年上に歯向かってただで済むと思ってんの!?」


でた。
あたしもうそのセリフ聞き飽きたよ。

あたしは大声に耐え切れずに耳を塞ぐ。
うるさい・・・。甲高い声でキレんなよ。

「はい☆」


ニコリと答える
済まない相手なんて指に数えるほどしかいないんだよっ。
口には出さないけど心の中で答える


周りのせんぱいも、ちょっと泣きそうだ。
唯一泣きそうじゃないのは、この目の前のせんぱい。
おもしろいなー。もっと言葉責めしてやろうか。
あーあたしってSかな?








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