サクラノヒメゴト
結局、姿を現したのは
授業が終わってから。
しかも、瑠璃みたいに女子に囲まれてる
くっそ!
これじゃ話したくても話しかけれないじゃん
話したい・・・?
いやいやいや
あいつなんかと話したくないしっ
「どーしたの?さくら?」
いかにも不思議そうに瑠璃がのぞきこんでくる。
あぁ・・・こりゃ男子が喜ぶわ・・・
「うぅん。なんでもない」
「そう?なんか難しそうな顔してたから。」
「心配かけてごめんっ!」
「いいよいいよ。それより
もう帰ろっか。」
あ。
もう放課後か・・・
「瑠璃、今日用事あるんだ。」
「え?一緒に帰れないの~??
さびしいよぉ~・・・」
「ホントごめんっ」
「わかった。1人で帰るぅ・・・」
「気をつけてねっ」
バイバイと手を振った