サクラノヒメゴト
「さくらってさ。大谷せんぱい
好きなの?」
「うん。そーだよ☆」
「・・・・」
「それがどーしたの?」
「べつにっ」
「大谷せんぱいって、優しいしサッカー上手いし
図書部長とか一生懸命やってるし
ホントあこがれる!!
あたしもあんな人なりた~い!!」
「・・・え?」
弘樹が可笑しそうにこっちを見た。
「それって人として好きっつーこと?」
「うん。そーだよ。?」
なんか間違ったこと言ったかな?
「な~んだ。そっか。」
さっきまで暗かったのに
いきなりハイテンションになったような・・・
「俺もさくらのコト好きだよ。」
「うん。あたしも好きー!」
よく分からない謎を残して
弘樹に家まで送ってもらった。