サクラノヒメゴト
危険
ガチャッ
いつも2人で朝1番に学校に来る。
2人ってか無理やり俺がついて来てるんだけど。
そして決まってこの屋上。
どうやら朝練に参加していないことがバレたら
やばいらしい。
「ね~え!!なんで着いてくんの!?」
「さくらちゃんのストーカーだからー。」
はぁ~とため息をつかれた。
「睡眠の邪魔。」
「ここ空いてるよー」
ポンポンと俺の太ももを叩く
「だまれ。変態セクハラ野郎!」
「来ないと秘密バラしちゃうよ~」
こう言うと彼女は来るしかなくなる。
来たものの隣に座っただけで眠らないみたいだ。
「眠いんでしょ?寝ていいよ。」
「うるさい・・・」
「俺の前では、コレ取って・・・」
「やっちょっと・・・返してよ!!」
「俺と一緒にいるの見られたら噂されるよ?
それなら、この姿の方が安心でしょ?」
プゥ~っと顔を膨らませてる
可愛い。
無意識なの・・・?
キスしたい衝動にかられながら
いつもの本を読む。
「俺、何もしないから寝ていいよ。」
「変態セクハラ野郎なんか信用しない。」
いつの間にか名前も『黒崎』から『変態セクハラ野郎』
に変わっちゃったみたいだし。