サクラノヒメゴト
「スー・・・・スゥ・・・」
あんなに寝ないって言ってたのに
ちゃっかり俺の肩に頭を預けて寝ちゃってる。
「ほんと、何考えてんだ。」
強気なクセにこんな無防備だし
昔っから強気か・・・
頭からは全然重さなんて感じない。
脳詰まってんのか?
~~♪~~
突然着メロが鳴り響いた。
俺のケータイか?
いや、違う。
さくらちゃんのだ。
「ふぁ~あっ」
可愛いあくびをしながら俺の肩から起きて
ガサゴソとケータイに出る
「もしもーし。」
誰だ?こんな時に。
「あー・・・今?秘密ー!」
男・・・なワケないよな。
あの変装姿で男なんか寄ってこないだろ。
「あははっ弘樹こそどこに居んのー?」
・・・・。今、『ヒロキ』って言ったよな
「うん。じゃーねっ
学校遅刻するなよー。」
パタンっと画面が閉じられた。