サクラノヒメゴト

「あぁ・・・・。透視?」

「えっ!?」

ガターン

椅子が倒れた・・・。

「大丈夫?瑠璃!!」
「うっうん。」
しりもちついちゃったみたいだ。


「イッタっ・・・」
「ちょ!?何してるの?!」

いきなり瑠璃がほっぺをつまんだ。

「今、さくら透視・・・って言ったよね?」

「うん。何か?」

「いや・・。どーいうこと?」

瑠璃の目がキョロキョロしてる。

そっか、父ちゃんはあの時瑠璃にこの事言わなかったんだ。


「話してほしい・・・?」
「言っちゃダメなことなの?」

薬品くさい匂いが立ち込める


「そんなに。ただ瑠璃が知りたいのなら教える、だけ。」


そしてまた静かな針の音しか聞こえなくなるんだ。




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