サクラノヒメゴト
「だっで・・・。」
「ん?」
あたしは瑠璃の頭をヨシヨシとなでる。
「ううん。なんでもない」
瑠璃は頭を横に振った。
「?」
ズズー。と鼻を思いっきりすすっている。
キーンコーンカーンコーン
あ・・・。授業終わったみたい。
「瑠璃、どーする?帰る?」
「・・・・・どーしよ・・・。」
ケータイをぎゅっと握ってプルプル小さな手が揺れている。
「決めた。あたし瑠璃を連れて帰る。」
「え・・・・。でもっ」
あたしはスタっとイスから立ち上がった。
「行こっ」
バァーン!!
「「え・・・?」」