サクラノヒメゴト
「「はいっ」」
緊張して声が裏返りそうになっちゃった・・・。
綺麗な人だなぁ
大きな瞳にびっしり生えた睫毛
傷が全然ない小さな顔
スラっとしたスタイル
世の中ってなんか不公平・・・
クスッ
ん・・・・?
「ビックリしたでしょ~。
この学校、剣道部男子出入り禁止なんだ。」
「は・・・?」
どういうこと・・・?
あたしは口をぽかーんと開けたまま先輩を見上げた。
「ごめんねぇ~
前の部長が大の男嫌いで全部辞めさせちゃったの♪」
あははっは。と周りのせんぱいも笑い出した。
笑うとこじゃないでしょっ!!
「ちなみにその部長あたしのお姉ちゃんなのっ」
「へ・・・・?」
「許してあげてね~★」
・・・・・。まじですか!?
「とりあえず仮入部届け出しといてねぇ」
はいっと渡された1枚の用紙
『仮入部届け』
だから、
だから瑠璃が入りたいって言ったのか。