サクラノヒメゴト


「面っー!!」

まだ朝なのにココの道場は
夏みたいに暑い。
ふと見渡すと所々に旗が飾ってある。
壁には歴代の師範たちの写真・・・
父ちゃんも飾られるんだろーな。


バシッバシッ
竹刀が重なる音が鳴り響く


「まだまだ甘い!
もっと攻めてこいッ」

「はいッ!!」

元気っすね・・・・。

ゴクッ
「うま~・・・」
あたしは父ちゃんの練習を見ながら軽くサボり。

「コラァ!いつまで休憩しとんのやっ!」
「・・・・・すみませーん。」

ばれたー。(汗)

あたしは仕方なくまた竹刀を握る
帰りたい・・・
今日もあんなに早く起こされたからなぁ~。

「ふぁ~~。」

バシッ

「イッ!ッタ!!」
「よそ見すんな。」

「はぁ~!?」
「じゃあな。」

むかつく。あのヤローっ!!
アイツの背中をキッと睨みつけた。


「集っ」

アシ←(芦田さん)の声が鳴り響いた

やっと終わりだ・・・

でも・・・・まだこれからが勝負なんだよね。
練習の後には
足の痛みがピークになる。
だって正座して
父ちゃんの1時間にも及ぶ反省会聞かなきゃならないんだもん。

5時起きの身にもなってくれー!!!
あたしは父ちゃんを凝視しながら心の中で叫んだ。


「あざした~」
「あざしたー!!」

本日終了!!



















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