サクラノヒメゴト
弘樹
「こっち向けよ。」
グイっ
「きゃっ・・・」
弘樹の強い力で体を引き寄せられる
そのまま静かに頭を撫でられた
弘樹の手がだんだん降りていきあたしのほっぺを・・・。
「ちょっと・・・!!」
引っ張った。
さすがにあたしも無視はできない!!
すぐに弘樹を睨む
「この前はごめん。」
「えっ?・・・・」
「悪かった。
あん時はカッとしてて・・・」
急にシュン・・・とした顔をして俯く
弘樹らしくない。。。
ゆっくりと弘樹の顔を上に上げた
・・・・。痛そうなキズだ
気がついたら弘樹の頬を撫でていた
「あたしが
弘樹が怪我、するの嫌いだって
知ってるよね?」
「うん。」
怪我、してほしくない。
痛そうな弘樹を・・・見たくない。
「なんで
ケンカしたの?」