悪魔な彼と甘い恋
人間界へ下りると、まず俺が向かったのは.....
廃墟になっている病院。
そこは、人間界での俺の住処。
ここには、俺と同じような境遇で、悪魔と契約した人がたくさん寝泊まりしている。
昔馴染みの奴もいるし、居心地がよく、正直悪魔と契約をして良かったと思った事さえもある。
けれど...廃墟と化している病院に入るのは、
最初はかなり勇気がいった。
でも、少しずつ慣れてきて、今は平気で入れる。
奥まで入っていくと、昔馴染みの親友、ナオに呼び止められる。
「お!リオ!!今日から、だろ?」
「あぁ。」
「でもさー。ちょっと同情しちまうよな?何てったって、俺達と同じ境遇なんだもんな。」
そうだな...今から俺が会う子も...
「ま、とにかく頑張れよ!!」
「おぉー。」
俺は少し気のない返事をして、その場を後にした。