歯医者な彼と☆イタイ関係
お茶…入れて…


あらあら。ポット壊れてる。投げられたんだ。


警察にいいたいくらいだよっ。


ひどすぎる。

私は腕まくりして、ガンガン片付けを始めた。


乱暴に動くと、光太郎がビクビクするから…なるべく…静かに。


壊れたものはまとめて袋に入れて


フローリングに あっちこっちに傷がついて、へこみもある


マミコ。いつかやり返してやる。


ソファーにしょんぼり座る光太郎を、そっと後ろから抱き締めた


『ケガしなかったの?』

光太郎は黙って足を指差した。


足の甲になにか当たったのか、あざになってる。

救急箱見つけたら湿布してあげよう。


とりあえず片付けるか…。

『光太郎…お髭剃ろうか。』


いやいやと首をふる。

『光太郎…』


隣に座って、何度もキスした。


力のない身体を抱き締めて

優しく唇を合わせた。

そっと離して見つめたら


『女って怖い…』


だろね。こんな目にあったら…さすがに怖くなるだろうね
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