あした天気になーぁれ
―――…
「瑠希ー、千早ー!かーえろっ」
放課後、私は鞄を片手に2人に向かって笑って言った。
「久しぶりだなー晴日ん家行くの!家ちけーのに全然行かねぇからなぁ…」
千早はそう笑って私の方に歩いてくる。
そうなんです。
私と千早は幼なじみなので、家は相当なご近所。
私の家の向かいに、小1の時に千早が引っ越してきたんです。
まあ、遊びにいこうと思えばいつでも行けるんだけど。
この頃は私が行くことも、千早が家に来ることも少なくて、すごく久々のことなんだ。
しばらく歩いていると、私の家に着いた。
「んー、皆いるかなぁ?」
私はそういって、玄関のドアを開ける。
「ただいまー」
応答はなし……と。
「おじゃましまーす!」
「おじゃましますっ!」
私は2人を中に入れて、リビングのドアを開いた。
「おかえりー」