あした天気になーぁれ
「陽那ちーに会いたかったのー♪」
私の言葉を遮って、瑠希は笑顔で陽那に近づいた。
「私も会いたかったよぅ瑠希ちゃんっっ!!」
そう言ってぎゅぎゅっっと陽那が瑠希に抱きついた。
…おいおいおい。
「こら、いちゃつくな!!」
私はそういって、2人の頭をべしっと叩いた。
「痛!!」
「いたっっ!!!?」
各々の声を上げた2人は、じろーっと「こいつ最悪……」とでも言いたそうな目で私を見た。
何とでも言えっ!私は悪くない!
「おい晴日ー…。瑠希は叩いてもいいけど、陽那は叩くなよ」
そういって、さっきまで陽那が座っていたソファーに千早が座った。
…ちょっと待った。
「あんたはいつもあたしを叩いてるでしょーが……」
私の記憶では、今日も叩いたよね?
「晴日はオッケー♪」
「何がだよ…」
「ちょっと千早待てっっ!!あんた…あたしを叩いてもいいっつったわね!!?」
瑠希が陽那から離れて千早を睨み付けながら言った。
「ちーくん瑠希ちゃんも叩いちゃいけないよ!!?」
陽那が「もぉー…」とため息をつきながら千早に言った。
「いや…だって、陽那と瑠希は別モンだよ?」
何が別モンなんだ、何が…。
私は呆れた目を三人に向けた。