あした天気になーぁれ
「あ、陽那。雨芽と雷は?」
私は急に思い出して、引き続き千早に怒っている陽那に聞いた。
「へっ?雨芽姉と雷兄?まだ帰ってきてないよ」
陽那はマヌケな声を出したあと、少し考えてから言った。
「まだ帰ってないのか…」
2人とも、今日は遅いのかなぁ。
「陽那お腹減ってないよね?」
「全然へーき!」
「うん、わかった。何かあったら呼びなね!上いるから。」
陽那が頷いたのを確認してから、「ほら、2人とも行くよ?」と2人の背中をぽんっと押して部屋に向かう。
「おー。陽那あとでなっっ」
「バイバイ陽那ちー!」
2人は最後に陽那にそういって、私のあとをついてくる。
「いやー、陽那はかわえーっっっ!!!」
千早が階段を上りながら言った。
「だよねだよねっっ♪何か見るたび可愛くなってってる!!!」
瑠希もノリノリでそれに答えた。
その会話に、私は苦笑いをするだけ。
(…陽那は2人のアイドルです………。)