あした天気になーぁれ
――階段を上がって真っ直ぐ奥に行くと、ドアがある。
そこが私の部屋だ。
まぁ、私の部屋は基本カラフルです。
「これとか?」
私は雑誌を広げて、目についたものを指差した。
「えー、それよりこっちのが良くない?」
瑠希は私の指差したのを見て、一瞬眉をひそめて今度は自分が持っている雑誌を開いて指差した。
私達が今雑誌を広げて選んでいるのは…
「…つーかさ、正直団Tとかどーでもよくね?」
千早が「はぁぁ…」とため息をついて、げんなりしながら言った。
そう、私達が選んでいるのは、体育祭で着る団Tなんです!(団ごとのTシャツ)
「体育委員のばっかやろーー…。誰だよ…断んなかったのは…」
千早が力なく怒った。それに、私は苦笑混じりの笑みを見せる。
「…は、は…は…」
本来、体育委員が選ぶはずの団T。
けど、何で私達がやってると思う?
『お前のセンスいいからさ!頼むよ!!!』
…と、体育委員にわかりやすい誉め方をされたにもかかわらず
『…まぁね、やってあげてもいいけどっっ?』
それに答えてしまった
…芝田さん………。
「はいはいごめんなさいねー」
瑠希さんの所為なんです…。