あした天気になーぁれ





私たちの間に沈黙が流れる。



…おいおいおい。

今なんて言いました?




『おーーい?どうしたー?あっ、まさか色々考えたりしてたっ?いやー、ごめんなーっ。伊東んちが服屋らしくてさっ!そこで安く売ってもらうことにしたんだよねっ。』




部屋には、携帯から漏れる体育委員の声だけが響く。



…しかし、私達は怒りが爆発寸前でした。






「…瑠希。」


「…。」


私と千早は無言で瑠希に目を向けて、こくりと頷いた。



向ける視線には、「やっちゃってくださいねーさん。」



瑠希は私達に応えるように、一度目を伏せて無表情のまま頷いた。




『おーいっ??あれー?聞こえねぇ…繋がってねぇのかなー?』




携帯から体育委員のお気楽な声が聞こえる、が。



瑠希は、息をすーっっと深く吸い込み


そして、言っちゃいました。




『しばっ…』


「…っ体育委員あんたナメたことすんじゃないわよボケ!!!!ピーでピーしてピーすんぞアホが!!!!明日覚えてろよピーーーめ!!!!!」



『っっえ!!?』






瑠希はそれだけ言うと、ブチッと通話を終わらせた。



ピーは自主規制です。確実に、放送禁止用語です、これ。




でも、瑠希が言ってくれたおかげですっきりした。




いやー、ムカつきました。




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