あした天気になーぁれ
「よし、やめよっ」
私は笑ってそういった。スッキリ感を表に出して。
「うん。やめよう」
「今日は帰るか…」
「あ、送ってくっ」
最後に苦笑いをしながら、千早と瑠希と共に一階に下りて玄関の外に出た。
「――じゃ、おじゃましましたー」
「おじゃましましたっ」
千早に続いて瑠希がそういい、私はそれに答えるように笑った。
「じゃーね、二人とも」
「うん、瑠希バイバイっ」
「じゃーなっ」
瑠希は私達に手を振り、早々と帰っていった。
残ったのは、私と千早。
「…、」
何だか緊張して、何も言えなくなってしまう。
そういえば久しぶりのことだなぁ。
千早と二人っきりになるのって。
ちらっと千早に視線を移すと、千早は何処か遠くを見ながら「…あー、あちーな…」とぼやいていた。
…今日、あんまり暑くはないよね。
ちょっと疑問を持ったけど、そこに突っ込む気はなかった。