あした天気になーぁれ





ひゅうっと季節外れの寒い風が、私達の間を通る。



思わぬ涼しさに、ぶるっと身体を震わせてしまった。



や、やっぱり暑くはないよ…。





「…晴日。」


「っ、…えっ?」




いきなり。


千早に名前を呼ばれてバッと千早に目をやると、千早は困ったように微笑んだ。



「今日、ごめんな?」



え?


何で千早は私に謝ってるの?



私、謝られるようなことされたっけ?




「な、何が?」



疑問を感じて聞き返すと、千早は少し眉を下げて苦笑いをした。





「体育祭の事決めるとき。無理矢理やらしちまったかなって思ってさ」






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