あした天気になーぁれ





夕陽が、私と千早を照らす。




「…まじで変わんねーな。晴日は」


「へ…?」



ひとしきり笑ったあと、何とも言えない表情で千早がぽつりと呟いた。



変わんねーな…って…どーいうこと?



「え…、千早?何、それ」



いつもの千早じゃ、なくて。

いつもの千早じゃ、ないような気がして。




何だか、不思議な感覚に囚われていた。





「ほんと…、晴日はさ、昔のまんまだよ」




―――え?






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