あした天気になーぁれ
いつもの日常
「おおーっ、今日も晴れてるなぁっ」
教室の窓から見える真っ青な青空を見上げて、そこに浮かぶ眩しい太陽に目を細めた。
あ。
みなさんこんにちは。
私、梨本晴日っていいます!
風雲高校2年2組の高校生です。
髪はセミロングで、他にはコレといった特徴はありません。
…あ、そうだ。
私には、下に三人の妹弟達がいるんだけど…。
コレがまた、いい子なんだか生意気なんだかわからないくらいで…。
でも、なんだかんだ仲が良い姉弟だと思います!
「…あー…春って感じがする…」
ぽかぽかな日差しに包まれて、思わず窓の手摺りに寄りかかってうとうととしていると。
「――おっはよはるひーーっっ!」
「うぐぁ!!?」
いきなり誰かから背中を押されて、バランスを崩した私は窓の外へ落ちそうになった。
ギリギリ、大丈夫だったけど。
「っっあ、危な……!!」
「…えへ。ごめんごめん!」
「えへ。とか言っても困るんだってば…」
そういって、押してきた本人に恨みを込めて軽く睨んでやった。