あした天気になーぁれ
「雷今日遅かったねー!部活?」
私は陽那との言い合いをやめてソファーにボスッと座った雷に聞いた。
「うん。この頃練習長いんだよ…」
雷はそういって小さくため息をついた。
雷は中2。私と3歳離れていて、サッカー部に入ってる。
結構うまいみたいで、次期エースとか言われてるって。
…サッカー大好きだもんなぁ、雷は。
練習することは全然良いけど
「ケガだけはしないようにしなね!!」
雷に笑って言うと、雷は笑って「大丈夫だよ」と言った。
「――あ、晴姉の学校ってもうすぐで体育祭だっけ?」
「うん、そうだけど?何、それがどうしたの?」
「んー…」
私は雷の急な質問に驚きながらも返事を返す。
ってか、何で知ってるんだろ?
「え、雷何で知ってるの?」
「ん?いや、だって…去年もそうだったじゃん」
あ、そっか…。
よく覚えてるなぁ、雷。
雷に感心していたときだった。