あした天気になーぁれ
「ただいま」
そんな声が聞こえて、ドアがまた開く。
私達3人は一斉にドアに顔を向けた。
「雨芽姉っっ」
「おかえりー」
陽那と雷が笑って言った。
私はご飯を用意しながら
「雨芽おかえり」
と笑って言った。
「あ、やっぱり私が一番最後か……」
そういって笑う私の妹、雨芽。
雨芽は私の状況に気付いた途端、はっとした表情になった。
「ごめん晴姉っ!私も手伝うっ…」
雨芽はそういって私に謝りながら「先着替えてくるっ」と言って部屋を出ていった。
「謝らなくてもいいのに…」
私は、そんな雨芽の姿を切ない表情で見ていた。
雨芽は、私の事をずっと気遣うんだ。
なんでだろう。
別に、大丈夫なのにな。
…優しい妹だ。