あした天気になーぁれ
これで食べているのは私と雨芽だけになった。
普段雨芽は忙しいから、なかなかゆっくり話すことができないんだけど。
結構、聞きたいこととかあるんだよね。
一応、お姉ちゃんだから。
「ねぇ雨芽」
「え?」
名前を呼ぶと、雨芽はお茶を飲みながら不思議そうに私の方を向いた。
「あのさ、…雨芽は…好きな人とかいる?」
「…。…えっ?」
質問を発すると、雨芽は素っ頓狂な声を上げて、目をまんまるくして私を見た。
「な、何急に…。」
「いーからっ!!いるっ?いない!!?」
戸惑いがちな雨芽に構わず、私はどんどん詰め寄る。
「い…いないけど…?」
雨芽は顔を引きつらせながら言った。
「――いないんだ…」
私は「はぁ…」とため息をついて、お茶を飲んだ。
「……どしたの?千早くんと何かあったの?」
「ぶはっっ!!!!!」
私は雨芽の思わぬ発言に、勢い良くお茶を噴き出してしまった。
え、ええ、えええっっ!!?
「なっ…!!?何で…っ!!!!?」
私は興奮して顔を熱くさせながら雨芽を見た。
「いや、晴姉分かり易すぎだからね。」
――そうだったんですか…!!!!!?