あした天気になーぁれ
雨芽は少し心配そうに首を傾げていて、込み上げるのは少しの罪悪感。
…やば、何言ってるの私。
妹に心配させてどーするの?
「…っいや、そんな何がどーとか全く無いんだけどさ!あはは、ごめんね」
慌てて笑顔を作って明るく振る舞うと、その勢いで「ごちそうさまっ」と言って席を立ち、食器を洗い出す。
落ち着かないと。
何も変わらない今の関係に、何の不満があるの?
このままで、全然良いのに。
…良いって、決めたのに。
「――晴姉……」
「んー?」
ふと、雨芽が食器を持って私のところに来た。
「…あのね、役に立てないかもしれないけど、何かあるなら私ちゃんと聞くよ?」
雨芽はそういって心配そうに私を見た。
「――…」
嗚呼。
ダメだなぁ、私。
本当に、何をしてるんだか。
「…うん。ありがと、雨芽。」
笑ってそういい、雨芽の頭をナデナデと撫でた。
雨芽は、目を細めて照れたようにしていたけど。
本当に、雨芽は優しい子。
私には勿体ないくらいの、大事な妹。
本当に、救けられてるね。
ありがとう、雨芽。